特別な日になった日
彼女にとって何ともなかった日が特別になった日、
それが…僕の誕生日だという。
そうでなくては✌︎('ω'✌︎ )
その日16時くらいに着くと連絡して、40分ほど早く着く。
出てきた彼女が拗ねている。
何やら部屋を装飾していたらしい……
やっちまった。
リビングから追い出され、キッチンに座り込みゲームをやり待つ。
それでも彼女は気を遣ってくれたのか、先に晩ご飯の材料を買いに行ことスーパーに出かけた。
装飾に相当手が込んでいるのか、彼女は少し疲れていた。
それから晩ご飯作ってもらうのもなぁ……。
「何食べたい?」と聞く。
「あなたの誕生日でしょ?逆に何食べたいの」
「一緒に食べれれば何でも良いよ。なんか料理したくなってきた」
「なんで笑」
それから彼女は少し悩んでこう答える。
「じゃあ…生春巻きとチキン南蛮食べたい」
おぉ、結構ちゃんと答えるやん笑
正直特に食べたいものはなく何でもよかった。
1番は彼女のお誕生日特別手料理だが…。
食べたいものが決まっていなければ、彼女が食べたい物が俺の食べたい物になる事はよくある。
それで、適当に決めないでと怒られる時はあるが、、だってそうなんだもん。
生春巻きは見た目が色鮮やかで美味しく、作る時もバリエーションが豊富で楽しいので、僕も好きだ。
大体使うのは、水菜、レタス、キュウリ、スモークサーモン、クリームチーズ、かまぼこ。
今回はこれにチキンステーキ、パクチー、エビ、アスパラを入れる。
あとは作る時に、僕の気まぐれで中身を合わせ包む、、多分不味い食べ合わせはないはず!
出来上がりがこちら。
今回も作りすぎて、生春巻きがチキン南蛮の皿まで侵入。
タルタルソースは水っぽさに気をつけ今回は上手く出来た。
オムライスは僕が食べたくなったので作ったが、たんぽぽオムライスのはずが技量が足りず、ブサイクオムライスに…
だが味は完璧、問題は見た目のみ。
「目瞑ってこっちきて〜」と声がかかる。
ついにきた…‼︎
彼女に連れられ、「目、開けていいよ」と目を開く。
目の前には完成した装飾と共に、僕の好きなRADWIMPSの音楽がBGMとして流れている。
小さなランプで照らされた先に2人で写った写真が並べて飾られている。
そしてそっと渡された手紙を読む。
話しかけられているような手紙からは、とても感謝の気持ちが伝わった。
それは僕も同じであり、今まで付き合ってどれだけ支えになり、どれだけ成長できたことか…。
プレゼントはパーカーとトートバッグだった。
いつも似たような服しか着ないファッション興味なし男へのプレゼント。
身につけられ残るものは嬉しい。
僕が持っていたどの服よりも着心地がいい…
これは汚したくないからなかなか着れないぞ、着るけど笑。
今日の晩ご飯はお互いヘトヘトで静かな時間が流れた。
ちょっとやりすぎたな、今度はやる気は秘めて適度に祝おう笑
幸せな誕生日でした、ありがとう。
食に感謝、ごちそうさまでした。